ナースが教える!40代以上でも痩せられるダイエット術

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今まで「ダイエット外来」とでてきましたが、みなさんはどんなことをしているかご存知ですか?

今回は、ダイエット外来についてまとめました。

ダイエット外来とは

ダイエット外来(肥満外来)とは、生活習慣病(メタボリックシンドローム)の予防を目的として、体重管理や減量を目指すための診療科です。ダイエット外来で提案される主なダイエット方法には、食事療法、運動療法、薬物療法などがあります。

ダイエット外来では血液検査やCTを使った正確な内臓脂肪量のチェックなどにより、肥満の原因を詳しく調べます。その結果を基に、専門の医師や管理栄養士などが健康状態や体重管理に関する問題を評価し、医学的アプローチで個別に適切なアドバイスや治療計画を提供してダイエットをサポートするのが主な目的です。

出典・引用:共立美容外科

測定と問診

これが1番大切で時間がかかるんです。聞いたらカルテに入力するのでさらに時間がかかります。

なので、来院してから診察終了までどんなに頑張っても、2時間くらいはかかります。

身長と体重を測り肥満度を示すBMIと適正体重

身長と体重を測り肥満度を示すBMIと適正体重を出します。

適正体重=身長(m)×身長(m)×22

BMI=体重(kg)÷ 身長(m)×身長(m)

BMIでは肥満度の判定基準が以下のように定められています。

日本肥満学会の判定基準

BMI判定
BMI< 18.5低体重
18.5 ≤ BMI < 25.0普通体重
25.0 ≤ BMI < 30.0肥満(1度)
30.0 ≤ BMI < 35.0肥満(2度)
35.0 ≤ BMI < 40.0肥満(3度:高度肥満)
40.0 ≤ BMI肥満(4度:高度肥満)

腹囲測定

腹囲も測定します。

男性 85cm以上 女性 90cm以上  ではないか確認します。

血圧測定と採血

メタボリックシンドロームの有無と、薬物療法で血圧が高いと使用できないものがあります。

BMIが25未満でも、腹囲が男性で85cm以上、女性で90cm以上の場合で、血圧、血糖、血清脂質のうち2つ以上が基準値から外れるとメタボリックシンドロームと診断されます。心筋梗塞や脳梗塞など命にかかわる動脈硬化性疾患を引き起こすリスクが高く、採血をして値をみます。

問診

なんで痩せたいのか?

どれくらいの期間で何kg痩せたいか?

3ヶ月間サポートしていくのですが、1ヶ月1〜2kgの減量が現実です。それ以上痩せるとリバウンドすることが多いので、ダイエット期間を伸ばすのか目標体重を減らすのか決めていきます。

食事療法

1番重要な食事。

1日の摂取カロリーを計算して、食事を管理してもらいます。

1日の必要摂取カロリー

目標体重(kg)× 身体活動量(kcal/kg)=(A)kcal

身体活動量

軽い労作 (大部分が座位の静的活動)25~30 (kcal/kg)
普通の労作 (座位中心だが通勤・家事、軽い運動を含む)30~35 (kcal/kg)
重い労作 (力仕事、活発な運動習慣がある)35~ (kcal/kg)

※デスクワーク30、看護師も30です。

当てはめていこう。

目標は(B)日間で(C)kgの減量

(C)kg× 7200kcal =(D)kcal ※1kg減量のために7200kcalの消費が必要です。

(D)kcal ÷ (B)日間 = (E)kcal

(A)kcal − (E)kcal = 1日の摂取kcal

e x)現在の体重は76.4kgで目標体重を68.9kg とします。仕事はデスクワーク。

68.9 kg × 30 = (A 2067) kcal

目標は(B 90)日間で(C 7.5)kgの減量

(C 7.5 )kgx 7200kcal = (D 54000) kcal

(D 54000) kcal ÷(B 90) 日間= (E 600)kcal

(A 2067) kcal – (E 600) kcal = 1467 kcal (1日の摂取kcal)

1日の摂取kcalが、1000kcalにならないようにするのがポイントです。

食事管理

今まで、どんな食生活だったか聞き取りします。

そして先ほど、1日の摂取カロリーを計算したので、カロリーがオーバーしないように指導します。

最近は、コンビニやスーパーの品物にカロリーが書いてあるものが多いのでそれをみて摂取カロリーをコントロールしましょう。

もちろん、前記事で紹介したファイトケミカルスープも取り入れその分のカロリーも計算に入れます。

野菜、きのこ類、海藻類を多めにとり、これらから先に食べるよう指導します。

前述で採血を施行が全員するのですが、食事指導をして1ヶ月後どのくらい痩せたかと採血結果がどう変わったか、客観的に見ることができるんです。

薬物療法

医療機関ならではの、内服薬。主に、3種類を使っています。

サノレックス(抗肥満薬)

食欲を抑える薬です。BMI35以上は保険適応になりますが、ほとんどの方が1錠550円で自費になります。

出典:富士フィルム富山化学株式会社

「精神疾患がある人」

「高血圧の人」

は内服できない可能性があります。

このサノレックスは、覚醒剤と同じような作用があり精神疾患を悪化させてしまう可能性があります。

また、内服すると血圧が高くなる傾向となるため、採血し血圧に関係するホルモン値をみてから処方となります。

漢方

防已黄耆湯、防風通聖散の2種類。むくみをとる作用があります。

出典:ツムラ

医師が診察して、どちらかが処方となります。漢方は、保険適応なので全員に出ます。

運動療法

1回30分、週5回が基本です。

これが続けばなんでもいいです。

ジムに通う人、ヨガ教室に通い始める人、通勤時に一駅分歩く、ストレッチをするなど自分が続けやすい運動を取り入れましょう。

中には、犬の散歩を利用している人もいます。この犬の散歩で注意なのは、散歩中に犬が止まってしまうので1回に1時間の散歩が必要です!朝晩1時間ずつできるのであれば、取り入れてもいいと思います。

まとめ

ダイエット外来は、薬物療法、食事療法、運動療法を取り入れていくことがわかりました。

また、採血や必要に応じて画像検査などしますので、自分では気づかなかった疾患も見つかる可能性があります。もし、疾患が見つかったら治療も一緒にしていきます。

だいたいは、脂質異常症と高血圧なんですが、痩せると改善していく病気です。

なかには、「検査をして病気を見つけ、痩せることができるから。」

と言って受診された患者さんもいらっしゃいました。

1人でダイエットしても、正しい方法なのか本当に痩せるのかわからないと思います。

そんな時は1人で悩まないで、医療の力や人の力を借りてもいいと思います。

痩せるための記事を書いています。気になる方はどうぞお越しください。

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